2008年4月アーカイブ

地元の福祉関係者と会いました。その施設も重心の方たちを受け入れている施設です。
今後の受け入れ、将来の終の住みかの話題など、切れ目無く話が続きました。

福祉の仕事が契約の社会になってから、いい言葉ではないが、「勝ち組・負け組」という言葉があります。 福祉人としては、サービスが広がり障害を持っておられるご本人、その家族の人たちが安心して暮らせる社会になっていることが最も優先すべきことで、どこかの法人だけが上手くいっている、というのは最終的な目標ではないのです。みんな、よくならなければならないのです。負けを作らない、WIN=WINの関係です。

毎日の仕事から「誰でもが暮らしやすい町田」、「障害がどんなに重くてもこんないい暮らしができる」などの視点が見えるようになると、ソーシャルアクション(福祉水準を上げる活動)ということが身近に感じてきます。皆さんは、その"担い手"です。

福祉の仕事、どのレベルまでイメージできるかが勝負です。

(職員向けメッセージより)

人間にとって「生きている」事の次に大きな要求は「心理的に生きる」ということです。それは愛され、理解され、認められ、必要とされ、感謝されることです。

知的障害者をもって生きることは、この中でも、理解され、必要とされ、感謝されるという体験が著しく、障害がない人たちよりも少ないのです。

「緩やかな中でしか人は育たない」というのは私の持論です。
心を使い、感情移入しながら、利用者様に接するとき、利用者様の心の中には、「ゆったり」とした「心理的スペース」が出来、「生きている」実感を感じることが出来ます。

利用者様を心の底から理解しようとするということは、(利用者様の見地に立ち、利用者様の立場から物事を眺め、利用者様が見ている世界を見、利用者様が考えているだろうことをイメージし、利用者様の気持ちを感じ取る)ということを職員集団が努めている中で可能となることです。
「誤解を受けずに理解される関係」が出来ていることが最大の支援かもしれません。

(職員向けメッセージより)

このアーカイブについて

このページには、2008年4月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年2月です。

次のアーカイブは2008年5月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。