2008年12月アーカイブ

いきなり咬んだり叩いたりする人がいます。

この人たちは緊張が高いので素早い行動が出来るのです。意識してやってるようにしか思えないと思う職員も少なくないと思いますが、私たちも予想できない状況にあったり、緊張する状態になると心臓がどきどきします。基本的には同じことです。心拍数を上げ瞬時に動けるようにそなわっている防衛能力です。

もともと自閉症の方たちは筋緊張が高い人たちです。その特性に加えて、様々な刺激や新しい環境になじむのが苦手で緊張が高まります。「身体を通しての安心感を享受することが苦手」という言い方もできます。

身体のリラックスからの支援方法としては『動作法』という支援方法があります。文教大学の今野義孝教授が第一人者ですが、指導いただける方は少なく日常的に指導いただけるのは難しいですが、先生の講演(ほとんどがボディワーク)を体験(研修)したいと思います。緊張し続けるとは『とても辛いこと』です。

(職員向けメッセージ)

共に生きる

愛知県の知多半島にある愛光園という法人の保護者会に招かれて講演をしてきました。全国的にも有名な法人で様々な事業を展開されています。

着くとご高齢の品のあるご婦人が挨拶がこられました。その方が皿井寿子さんでした。

45年前一人の重心の子どもをお預かりしたことから愛光園は始まったそうです。そう長くないお話の中で何度も『共に生きる』という言葉が出てきました。

障害の重い方たちとの暮らしは自給自足を目指してかつてはお米まで作ったそうです。資料の中には、脳性まひのある方たちが粉にまみれながらクッキーを作っている写真がありました。私の中では忘れていた懐かしい感覚が呼び起こされました。

私たちも30年前に施設で働き始めたころ施設でも収容をイメージするようなことではなく『施設に暮らしを築く』という言葉の下施設の有り様を変えてきました。

『共に生きていく!』『施設に暮らしを築いていく!』という視点も忘れてはならない、と静かですがつよい信念のある言葉が響きました。

(職員向けメッセージ)

"こころ"を抱きしめる

・『福祉』とは、ゆるがない安心があるということです。

・ゆるがない安心があるとき人は『幸せ』を感じます。

・『こころ』を抱きしめると言う支援が必要です。

・『こころ』のキャッチコピーは受けることから始まります。

・人は人に『支えらてれる』と感ずるだけで癒される。

(職員向けメッセージより)

このアーカイブについて

このページには、2008年12月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2008年11月です。

次のアーカイブは2009年1月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。