河北新聞と言う宮城県の新聞に重度の脳性まひの大越桂さんが晴れ着を着て車椅子で成人式に参加したという記事が載っていました。
よくある美談として記事を読んでいましたが、ご本人の言葉がとても印象に残りました。
大越さんは筆談で意思疎通ができるようになったのは13歳だそうです。
最初に伝えた言葉は『つめ』『ピンク』『みつこし』。思春期の少女なのに着るのはジャージーばかりおしゃれにあこがれ、そして意思が伝わったとき『自由になったと感じた』そうです。
「言葉は大きい。人の世界は言葉で成り立っている。その世界に入れない人はよそ者と言う感じ」と言っておられ言葉が通じないとき周りの人は挨拶もしなかったが言葉が理解できるとわかると対応が打って変わって丁寧になった。と言います。
私たちも同様のことをしてないでしょうか。言葉にならない言葉を理解していく過程が大切なことです。言葉のない方の内側で起こっていることを言葉にして伝えることは具体的な支援です。
「人は、人を、人にする」「一緒の成長」大越さんの言葉です。
(職員向けメッセージより)