人は人生のひと時に自分自身を"価値のないだめな存在"と思えてなかなか払いのけることができない時期があります。食事が取れなくなったり眠れなかったりと心因反応が出てきます。
人が辛くて苦しいと思ってしまうことは、すぐには解決策が出ないことだからです。答えが出ないことなので人は深く悩んでしまいます。
そばにいる人ができることは、助言ではなく、辛い気持ちに共感する慰めの言葉です。答えはその人しかできないことですが、他者は「つらいね!」と言葉をかけることはできます。そのことで一歩踏み出す"勇気の芽"が生まれます。
自分のことで精一杯になっている状態から抜け出すために自らしなければならないことは、様々な人間関係に"向かおうとする心がまえ"です。小さな関係の中にある"喜びに感謝しようとする"ことです。
一人で悩んでいても良くはなりません。でも、一般社会では刺激が強すぎます。この仕事をしていて障害のある人に助けられたことは何度となくあります。
ささやかな笑顔からです。
痛みの中から学んだ私の"人生の処方箋"です。
(職員向けメッセージより)