2010年3月アーカイブ

私たちの仕事の多くの部分はケアの仕事です。

ですから引き継ぎや会議の中での中心の話題になりますが、これは「生きていくうえで必要なケア」です。

障害者自立支援法での一割負担という応益負担の違憲裁判は「生きてるだけで応益という負担をさせられるのか?」という怒りにも似た"叫び・不条理"に対してでした。現政権が和解したのは当然のことです。

これは「権利としての福祉」ということです。

福祉とは、「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味する言葉です。

私たちの仕事が当然受ける権利がある範疇に留まってはならないのです。

言葉が不自由で意思確認が難しい人たちでも、その方々の「言葉にならない言葉」と会話をしていく力・支援・技術がこの仕事の真髄です。

そのことがあって「幸せや豊かさ」を感じていただけるのです。

この面を知らされない人たちは「ケアを受ける」という当然のことを『福祉をしている』と思っています。

"生きている"ということは障害があるなしにかかわらず、人とのかかわりの中で「幸せや豊かさ」を感じながら生きているのです。

(職員向けメッセージより)

自らの脳を操作する

週に2~3度は脳の解説をしている番組を見ます。

今では「心はどこにあると思いますか?」という質問があっても「脳にあります」と答えてしまいます。腑に落ちてしまいます。

効果的に「得たい結果」に到達するためには自らの脳を操作しなければなりません。脳の機能を損なうことは避けたいと考えるからです。

例えば、
①否定語は使わない→周りにいる人もネガティヴなイメージが同時発火してしまう
②わくわくするような趣味を持つ→脳は快楽を求めるように出来ている→興味あることしか脳は動かない
③ゴールだと思うと脳は働かなくなる(減速する)。ゴールをゴールだと設定してはいけない。ゴールの意識を先にする。(脳外科医:林成之)

止めなければならないことはあります。でも叱ってばかりいるとノルアドレナリンというホルモンが出ます。これは次に来る危険のための防御をするホルモンです。

「やめてください」の後に「よく頑張ったね!偉かったよ。」を必ずつけます。すると心地よくするホルモン、ドーパミンが出ます。(育児評論家:吉田恭子)これが大事です。

(職員向けメッセージより)

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