私たちの仕事の多くの部分はケアの仕事です。
ですから引き継ぎや会議の中での中心の話題になりますが、これは「生きていくうえで必要なケア」です。
障害者自立支援法での一割負担という応益負担の違憲裁判は「生きてるだけで応益という負担をさせられるのか?」という怒りにも似た"叫び・不条理"に対してでした。現政権が和解したのは当然のことです。
これは「権利としての福祉」ということです。
福祉とは、「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味する言葉です。
私たちの仕事が当然受ける権利がある範疇に留まってはならないのです。
言葉が不自由で意思確認が難しい人たちでも、その方々の「言葉にならない言葉」と会話をしていく力・支援・技術がこの仕事の真髄です。
そのことがあって「幸せや豊かさ」を感じていただけるのです。
この面を知らされない人たちは「ケアを受ける」という当然のことを『福祉をしている』と思っています。
"生きている"ということは障害があるなしにかかわらず、人とのかかわりの中で「幸せや豊かさ」を感じながら生きているのです。
(職員向けメッセージより)