ライフヒストリーを大切に

障害者福祉の特徴は、利用者様が若い時期からのご利用ということがある。

我々支援者はこの方たちの大切な人生の一こまに重大な責任を持つ仕事であるということを肝に銘じ支援力を高めていく努力を惜しんではならないものと思っている。

医学の世界では、近年EBMとNBMの統合が患者さんの満足度の向上に繋がるといわれている。

EBM(Evidence Based Medicine)科学的な根拠に基づいた医療、疫学的(統計的)データに基づいた医療、という考え方である。

これに対しNBM(Narrative Based Medicine)という捉え方がある。

これは患者さんとの対話を通じて患者さん自身が語る物語から病の背景を理解し、抱えている問題に対して全人格的なアプローチを試みようという臨床手法である。

この二つの概念は対立する概念ではなくて、疾患の理解にはEBMを悩みや苦しみや心の問題にはNBMをというような位置づけがなされている。

我々の仕事はこの両輪の統合をすることが大切である。

医療の力を借りながら、利用者様やご家族の皆様のライフヒストリーにも積極的に耳を傾け、表層的ではなく心の深い部分にある辛さや悲しさに『心に添う』支援が必要だと考えている。

(職員向けメッセージより)

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このページは、GMが2010年10月 5日 15:54に書いたブログ記事です。

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