2011年4月アーカイブ

"福祉"は理念性が強い仕事

知的障害者の権利侵害について社会問題として取り上げられるようになってから十数年の時間が経っています。

多くは施設内での対応の仕方が問題になっていました。

その後現在まで法律・制度が何度となく変わりそのことを理解することに振り回されてきました。

人権についての取り上げ方も法律の用語の使い方やその解釈の問題などより複雑に変わってきました。

そして、今でも事件の報道は無くなりません。

かつてこのことを問題にしてきたことが学習されていないのか!

契約の時代になると権利意識が増して事件は少なくなるはずではなかったのか!

はっきりしていることは、
支援をされる側の心のあり様は繊細であるということ、
支えるという行為は目線が高くならないように意識しなければ支える側が強くなってしまうということ、
相互作用である対人援助ということを学び続けていかなければならないという事実、
人権の問題は俎上に載っている時がもっとも守られているということ、
そのための発言・発信の機会を持たなければならないうことです。

福祉は理念性が強い仕事です。

先人は強い人間愛で時代を創ってきました。

"愛や幸せそして夢"ということはきれいごとではなく人が生きていく上での"本質"だから必要なのです。

(職員向けメッセージより)

法人の今年のテーマは「チーム力UP」です。

私は、そのために"チームを元気にする論理と情熱"を持ち続けるための努力をします。

最も効果的なチームは、個々のメンバーのすでに持っている能力を発揮できる"安全な場"であることが互いに確認され、組織としての"得たい結果"のイメージが明確になっており、ゴールに向かい現実を創っていくことが習慣化されている状態です。

安心して意見が言え、尊重され、協調・協力体制ができるとベクトルは徐々に同じ方向を向いていきます。

小さな成功体験を互いに感ずるようになり信頼感が増していきます。

指示されなくても自らの役割を意識し、失敗やチャレンジにも励ましの声かけが自然に湧き上がります。

この時、チームのエネルギーは共通の成果に向けられミラクルのようなシナジー効果が生まれます。

能力の高いと思われる若い人たちは、IT等バーチャルの世界が進んでいて、自分では「できる」と思っていることも集団での成功体験は多くはないのです。

群衆の中での孤立は進んでいます。

チームビルドのワークは成長の過程が目に見えるように分かります。

互いの持っている"力"を喜びと共に感じて変容していくことに感動します。

良質な空気が流れています。

(職員向けメッセージより)

このアーカイブについて

このページには、2011年4月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2011年3月です。

次のアーカイブは2011年5月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。