2011年8月アーカイブ

福祉の仕事はコミュニケーション支援です。

言葉が苦手人たちは全身で表現していますので、呼吸や表情、全身像から意思を読み取ります。身体は無意識に反応しています。身体は嘘をつけません。

言葉がある人の方が言葉に惑わされ真意を測れないことも少なくありません。

"やりーとり"には支援者側の読みとる感度を高める必要があります。

自らの内側で起こっていることに意識を向けチェックをし、対象者の内側で起こっていることに焦点を当てじっくりと味わって行く過程、共鳴するという関係を作っていきます。

安心安全で他者との繋がりを感ずることができたとき人は勇気、気づき、成長のきっかけを掴むことができるようになります。

簡単には解決できない問題は"聴く"だけでも援けになり効果があります。

関係(介入)することにより対象者がもっとも欲しているもの(探しもの)を得るためのお手伝いをすることが支援者の役割になります。

よい関係性の中で意思がはっきりと自覚されていくということはよくあることです。

その場(職員集団・施設・地域など)に潜在的に影響を与えている事を知ることは大切なことです。人は場と深く繋がっています。

知的障害者の意思決定支援が話題になっています。

これが入り口です。

(職員向けメッセージより)

入所の制度が変わり多くのCWや親御さんのお話を集中的にお聴きする時間が一月ほどありました。

どのケースもたいへんな状況で順位付け選ぶことに正当性はなく全ての方々の満たされない感情・ニーズに応えられないことに申し訳なく思いました。

福祉は「地域の時代」ですが、東京という特殊な地域は10万人当たりの入所施設の利用者は30人程度で全国一少ないのです。

地域移行ということは地域性を考慮に入れなければなりません。

東京でのグループホームの利用者は約5,000人ですが、障害程度が4以下の人がほとんどで5,6の方々への利用はわずかです。

この人たちのグループホームは"重装備"が必要です。

今すぐにでも居住支援が必要な人たちは350人、ご本人の年齢が40代以上の方々は24%、その方の親御さんはかなり高齢になっておられます。

福祉はもっともビジョナリィな経営が必要な業種です。

理念は高く、でも目の前のニーズには応えていかなければなりません。

いつまでに、どの程度(数値化)、どんな形で地域移行をするというタイムラインを示すべきです。

"住まう場"が保障されていないということは人権問題です。

"真のニーズ"シーズ(seeds)に応えていくことが求められています。

(職員向けメッセージより)

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