難病を患っている雪絵さんに「楽しい話をして」と言われて
山元加寿子(養護学校教員・作家)さんはこんな話をしました。
それは、テレビで観たお話です...
アフリカでマラリアが大発生したときマラリアにかからない人がいることがわかりました。
それを科学者や医師が調べたところあることがわかりました。
私たちの多くは赤血球の形がハンバーグのような形をしているそうです。
ところがマラリアにかからない人たちは鎌状の形の赤血球の遺伝子を持っていました。
さらに、その人たちは3つのグループに分けられました。
一つは鎌状赤血球貧血症という病気(障害)を持っているグループが1/4、
鎌状赤血球を持っていても病気にならないグループが2/4、
残りの人たちは鎌状じゃない人たち、
マラリアが大発生したとき鎌状赤血球を持っていて障害のない人たちが生き残りました。
けれども、
1/4の鎌状赤血球貧血症の人たちがいなければ2/4の生き残る人たちは生まれてこないということです。
「今障害を持った人や病気を持った人はたくさんいます。
その人たちが私たちの子供、子孫を救うために今一生懸命頑張って生きてくれている」
この人たちは大切な存在なのです。
入江冨美子「1/4の奇跡~もう一つの、本当のこと」より
(職員向けメッセージより)