2012年11月アーカイブ

動物としてのヒトは、哺乳類、霊長類ヒト科、ヒト科は4属でヒト以外にチンパンジー、オラウータンそれにゴリラです。

これらは、monkeyとはいわずapeと言います。

そのほかの猿との相違点は?外見上は、尾がありません。

"まなざし"があいます。

見つめることができ何か心に響くものがあります。

ニホンザルは目を見ると歯をむき出しにして威嚇をしてきます。

私たちの先祖は、アフリカのサバンナで生まれ長い距離を効率よく走るために2足歩行になり進化の過程で手と足ができたものと思われていますが、3,000万年前より4足動物と4手動物とがいました。

apeの特徴の一つは親指と他の指が離れていることです。

そして短期記憶においてはチンパンジーの方が人よりも圧倒的に早く確実だという実験結果がでています。

ところが、顔の輪郭を示してペンを渡すと輪郭をなぞりますが、ヒトの3歳児は目と鼻と口を書きます。

霊長類で母親にしがみついているのは猿で

抱いているのはヒト科で母親と離れているのはヒトだけです。

apeは夜泣きをしません。母を求めるので泣きます。

言葉が必要でした。

長期記憶があり他者の心に"思い"を馳せることができるのもヒトだけです。

apeは絶望をしません。

希望を持つこともありません。 

情動(心の動き)はヒトだけが持つ能力なのです。

参考文献 『想像するちから』 松沢哲郎 岩波書店

(職員向けメッセージより)

人ひとりが幸せになるか 、不幸になるかは そばにいる人の ちょっとした優しい 言葉だったりすると思う (by 尾崎豊)

 人が他の人にされててもっとも気持ちがいいと思うことは、暖かい感性で包まれていると感じていることです。

まさにその状態にいると思うことができている時です。

福祉、支援、満足度ということはまさに心の動き、情動が感じて良い状態になっていることをさします。

満足度調査という言葉は様々な場面で聞きますが、難しいからと言って行動面ばかりのスケールでは本末転倒です。

私たちが、体験しすでに知っているように、良い支援とは"人をポジティブな感性で受け止めようとする力"が支援する側にあるかどうか!ということです。

人が人として生きていくためには何が必要なのか、という問いを持っていますか?

その大きな命題に応えようとしているプロセスの中で支援を語りましょう! 

十人十色の個性があり、それを感性で受け止める力が支援力です。

スケールにすることは難しいといわれます。

でも、

私たちが知っている穏やかで、安らかな表情、ゆったりとした呼吸、態度などペーシングと言われるもので評価はできます。

優しさや思いやりという人格形成でもっとも大事なことを感じて人は生きようとします。

逆はどんな人間関係でも相手をPawerlessにしてしまいます。

緩やかさの中でしか人は育たない!

日常のいい関係は悲しみや怒りに押しつぶされそうになった時、そばにいてくれるだけで大きな力になります。

(職員向けメッセージより)

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