2013年2月アーカイブ

ある団体の人権の研修のテーマが、「"こえ"を聴こう 笑顔のために」そして、その中の講演に「みんな幸福になりたい」とのテーマを見つけました。

私は、これまで権利侵害や虐待防止がテーマの研修の依頼があると、虐待の実態などの紹介から始まり、自責の念も含めて虐待をしないようにするためのスタンダートレベルを上げよう、というメッセージを含めた話をしてきたようにに思います。

みずき福祉会は、全国でも早期に倫理綱領を制定して発信してきました。

だんだんその活動が大きくなるにつれ、他者から"してはならないこと"を言われても面白くない、"したい福祉"について考えていきたいということになり「こんなことを注意して支援にあたろう」という7つの柱」を決めました。

「ありのままでいい」「ふ~っとひと息ついてほっとする」「もっと楽しく」「私なり」「自分で決める」「あなたの知らない私」「やってみたい」と、ご利用者の思いを考えました。

一つの重大事故には、300のヒヤリハットがあると教えることは大事なことですが、一つの最高の幸せには29の小さな幸せがあり300の毎日の笑顔があります。

私たちの仕事は最高の幸せへと続く"この笑顔"を作るための仕事をしています。

どんなに大事なことも、苦痛や不快と結びつけると脳は学習をしにくくなります。

楽しいことと結びつけることが大切です。

幸せのホルモン、エンドルフィン、ドーパミンが大脳辺縁系を刺激しロジカルをつかさどる大脳新皮質が機能しだします。

虐待をなくすには、そのことと反対のこと(ご利用者が幸せになること)をみんなでしっかり考え,そのことを習慣に落とし込むことが大切なのです。

(職員向けメッセージより)

米メディアのio9に掲載されている「科学的にみた幸せになるための6つの秘訣」を紹介します。この内容は興味深く次の6項目になっています。

1.幸せな人と一緒に過ごすべし
幸せな人と一緒に過ごしている人と一緒に過ごそう。米研究機関Framingham Heart Studyの研究によると、個人の幸福感は社会的なつながりを通して拡散されていくことが分かっている。幸せは伝染する。間主観性やミラーニューロン(感情の感染)に似ています。その研究によると人の幸福は、その人の3つ離れた関係まで、その人の友達の友達の友達まで拡散されるそうだ。

2.特技を身につけるべし
2009年に 『Journal of Happiness Studies』 によると、なにかの特技や能力を身につけるための努力をした人は、一時的には多くのストレスを感じることがあるものの、長期的にはその投資の結果、より大きな幸福感と満足感を得られるそうだ。何でもそれを楽しめるには少しの努力が必要だ。

3.自己管理をすべし
前項と同じ研究によると、何かの能力を身につけるために努力することに伴うストレスは、目的意識をもって自己管理をし、また同じ目標を共有できる仲間を得ることで軽減させることができるそうだ。ドリプラの相互支援はそのものです。

4.笑顔を作るべし
感情が笑顔を生むと思われがちだが、笑顔が感情を生むことを証明した実験も存在する。フローフェィスがパフォーマンスを上げます。

5.精神療法を受けるべし
興味深い一つの実験がある。心理的な苦痛を味わった後に、精神療法と金銭による補助のどちらが効果があるかを比較した実験だ。その結果、精神療法の方が金銭補助よりも32倍も費用効果が高いという結果になったのだ。まずは以上の5つの方法を試してみてほしい。それでも、幸せが得られないという人へのの最終手段を紹介しよう。それは......

6.幸せになろうとすることをあきらめるべし
イェール大学の心理学者ジューン・グルーバー氏によって行われた研究は「幸せを追い求めると負の影響が生じる」というものだ。この研究結果が意味しているのは過度な期待が逆に幸福感の低下につながることを指摘している。

どれもうまくいかなければ、「今を生きる」ありのままの自分らしくあること、それが一番の幸せだということか!

(職員向けメッセージより)

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