2013年9月アーカイブ

マネジマントとは、一人一人の能力を上げ組織としての収益を上げること。

コーチングとはここで給水し、ここで休んで、体力を温存したほうがいいなど、アドバイスしながら到達地点まで導くこと。

メンタリングとは、ゴールイメージを高くしてあくまでも本人が到達できるように応援すること。

すべては、依存的・他発性だとうまくいかない。

そのことを、やらされ感という。

誰かに言われて働いていると思うと苦痛になり、自立的・自発的だと成長となり喜びになる。

すべては、究極、自分が決ていること。

メンターとは、見本となり信頼できる人。

他者を変えたいと思ったら、その人が見えているもの、自分を変えること。過去と他人は変えられない。変えられないことで悩んでいる人は多い。

変えられること、今と自分と未来!他者に支えられ困難を乗り越えてきた人生は生涯の宝になる。

支えてくれる人がいると喜びは倍増し、悲しみは半減する。

ご利用者の笑顔に支えられてきたことは何度とある。

福祉の仕事は一方的ではない。

支援関係は時として入れ替わる。

相互支援・相利性という。

関心を持つこと。

愛の反対は無関心。

関心とは承認すること。


承認とは、目を合わすことだけでもいい、相手の感情に合わすことだけでもいい!

すべては"安心"に向かう!幸福とは安心があること。

人は生きている限り、認知の機能がある限り悩む。

悩んでもいい、人だから!

歳を重ね、今まだ舞台の袖にいる。

悩みはするが、迷いはない!

(職員向けメッセージより)

「第一回 知的・発達障がい者 サポーターズ ドリームプラン プレゼンテーション2013」
が、開催されました。

                        実行委員長 阿部美樹雄

知的・発達障がい者をサポートしている人たちが、実現したい夢を発表する「知的・発達障がい者ドリームプランプレゼンテーション」が、6月22日国立市谷保の滝乃川学園の石井亮一・筆子記念館の講堂で開催され、東京、神奈川、長野、徳島の4都県の職員や施設長ら10人が来場者約300人を前に共感と感動に包まれたプレゼンテーションをするイベントが開催されました。

ドリームプランプレゼンテーション(ドリプラ)とは

「知的・発達障がい者 サポーターズ ドリームプランプレゼンテーション」(以下さぽ☆どり)は、知的発達障害者福祉にかかわる人たちが、夢を語る会です。

今年2月のキックオフミーテングから始まり、6回のメンターリングセッション(相互支援会)を経て、プレゼンターは、メンターとスタッフの支援を受け10分間のムービーにそのテーマを選んだ理由、そのことの価値をオリジナルの音楽をつけ仕上げていきます。また、個別支援会もメンターやスタッフの都合のつく限り開催し支援を受け自らの真に伝えたいことを探求していきます。

ドリームプランプレゼンテーション(以下ドリプラ)は、メンタリングマネジメントの考え方がベースになっています。

メンタリング(Mentoring)とは、人の育成、指導方法の一つです。指示や命令によらず、メンター(Mentor)と呼ばれる指導者が、対話による気づきと助言による被育成者たるプロテジェ(protégé)ないしメンティー(Mentee)本人の自発的・自律的な発達を促す方法です。

ドリプラは、日本はもとより、中国・ベトナム・ウガンダ・タイなど世界中で、開催されています。日本では、一部上場の企業をはじめ、地域、業界毎、そして教育の場でも採用されています。

夢を語るということ

 夢や理想を持ち実現しようとする時、当然のことながらさまざまな障害や壁が立ちはだかります。夢を深堀する時、自らを制限しようとする声(Critical   Voice)そして無意識に追いやっていたメンタルブロックと対峙する場面が何度となく起こってきます。これは確実に安心で安全な場面でなければ意識化し、克服することができないことです。

メンターのあり方は、見本・信頼・支援で7・2・1の割合だといわれています。安心に包まれ理解されていく関係の中で人は困難に立ち向かおうとする気持ちが芽生えてきます。そして夢実現のために今、なすべきこと、方向性が明確になっていきます。

この過程を共感し、体験し、感動する時、プレゼンターもメンターも一緒になって成長していきます。

最初はたった一人の夢でも、みんなで応援する(相互支援)ことによって成り立つ世界観であり、共感者が支援者となり、その夢(事業)が現実化しやすくなります。地域や社会がより良くなっていきます。

私たちは、福祉を利用されている方々とのかかわりの中で仕事のやりがい、自らの有用感を感じ、人間的な成長をしていきます。ただ、なんとなくしていては良くはなりません。意識的に行わなければなりません。そしてそれを習慣化していきます。良くしようとしなければ悪くなる、適切ではないかかわりの中での事件の報道が少なくない中、そんな意識の必要性を感じます。

さぽ☆どりの参加条件は、福祉への情熱を持っていること、支援者としての向上心があること・独自の価値や魅力があること、実現のための具体的な考えがあること、プレゼンターの人生観とリンクしていること、人々をわくわくさせることです。

相互支援社会は、福祉そのものとも言えます。

理解してくれる人がいるだけで悲しみは半減し、喜びは倍増します。

見えない未来を作っていくさぽ☆どりは、知的・発達障がい者福祉に携わる人たちが、夢・未来・理想をより具体的に五感を使いイメージし創っていく試みです。

過去と他人は変えられません。変えられるのは今と自分と未来だけです。

夢・未来を語らない、意識できない業態は衰退します。

最高の未来・理想・ビジョンを語りあい、具体化し実現していく場面が、私たちが意識したドリームプランプレゼンテーションです。

福祉とは「幸せ」という意味

福祉とは、"幸せ"や"豊かさ"をと意味する言葉です。すべての人は幸せな人生を歩みたいと思っています。

私たちは、サービスを利用しているご本人やその家族、そして自らの人生も輝くものとなるために行動していきたいと思っています。

食事の介助・排泄の介助・着脱衣の介助は当たり前のことで、「機能としての福祉」です。

私たちがかかわることにより、福祉をご利用される方々が絶対的な安心・安全を感じ、幸せを感じられるように支援をすると「価値のある福祉」になります。

人は他者に支えられて困難を乗り越えた経験は生涯の財産となります。

すべての人が、

その人らしいやり方で、

他の人の人生のために、

他の人の命のために、

与えられた命、

生かされた身、

限りのある時間を使って援けあう社会は、真に人の尊厳を大切にする社会です。

夢を語るとき人は最高の笑顔になります。

夢は敵を作りません。

夢に向かってひたむきに行動している大人の姿に、子供たちは心を奪われ理想の未来を創りだします。

私たちは、障害があろうがなかろうが、すべての人たちが安心に包まれ、幸せを感じられる未来をドリプラという手法を使って創っていきたいと考えました。

ドリプラの登場人物

 ドリプラにエントリーするためには、プレゼンター一人ではなくパートナーが必要です。このパートナーの存在が落ち込みそうなときもっとも支えてくれる人になります。

さぽ☆どりでは、一人のプレゼンターに3~4人の支援者が付きシーンやエピソードをイメージし画像にする手伝いをしました。また、ストーリーに合わせた音楽を作るスタッフ、それを画像に入れ込むスタッフ、そして、思いを引き出すメンター、ステージ、会場、事務局などのバックヤードの仕事など総勢100人ほどの人たちが最高のプレゼンができるために動きました。

一人では乗り越えられない壁を多くの人の支援を受けて自らが乗り越えていく、この体験は、人への絶大なる信頼、心からの感謝、困難に挑む勇気など、人間的な成長が目に見えるように促されていきます。

その姿を見てかかわるすべての人たちも変わっていきます。

本気度、あきらめない姿、そのエネルギーに支援会は包まれていきます。

プレゼンターとそのテーマ

1.「僕は決して止めない!」
 ~「本当の気持ちに出会う」そのための道を歩み続けることを~
 長野県 明星学園 宮下智

2.幸せな世の中を作る ~恩送りプロジェクト~
 東京都 谷在家デイサービスセンター 田中匡之

3.障がい者とともに町おこし
 徳島県 吉本留里 障害者支援施設 元スタッフ

4.Symphony of people "和音"
 輝くくらしを、奏でるひとびと ~心と心が共鳴する社会の実現~
 東京都 八王子平和の家 渡辺和生

5.福祉から互いが認め合う社会をつくりだす!
 東京都 町田福祉園 小竹啓樹

6.福祉と医療の壁を超える病院
 東京都 町田福祉園 齋田雄一

7.福祉で未来を・・・
 神奈川県 足柄療護園 山岸直広

8.きらきら☆ゆめぷらん
 東京都 八王子平和の家 富松奈央

9.一杯の珈琲から ~壁のない世界に
 東京都 滝乃川学園 田村顕太郎

10.『選ぶ』楽しみを障がい者へ
      ~give and GIVEプロジェクト
東京都 澄水園 加藤未来
            (エントリー順)

 さぽ☆どりでは、感動大賞と共感大賞の二つの賞をフロワーの方の投票で決めます。共感大賞は、プレゼンの内容に共感し応援したいと思える取り組みに送られます。

共感大賞は、「きらきら☆ゆめぷらん」の富松奈央さんが受賞されました。

様々な生きにくさを持ち施設入所した利用者の方が、職員とのかかわりの中で落ち着き就労までできるようになり、未来は結婚をし、幸せな人生を送るというストーリーを、誰でもが持っている夢の種を見つけきらきらと輝く体験を重ね、育てていくという、さわやかな感動をいただきました。

感動大賞は、「福祉と医療の壁を超える病院」の齋田雄一さんが受賞しました。

一般的には知られていない障がい者の医療アクセスの困難さに関する状況を顕在化しともに支える会う社会を創るという、多くの福祉関係者や親御さんが何度となく体験している医療の壁に対するチャレンジで、障がい者が安心して受診できる病院「ハーテック病院設立」というストーリーを、実体験を交えてのプレゼンでした。

終了と同時に拍手が鳴りやまず、有形文化財の古い講堂は大きな感動の渦に包まれました。                                                   

さぽ☆どりを終えて

 さぽ☆どり当日は、前日のリハーサルでの気づきから徹夜状態で最後の変更をして臨んでいるのにもかかわらず、当日は全員これまで以上の最高のプレゼンをしました。プレゼンの最中に控え室に行くとあるスタッフが涙を浮かべ「人って凄い!」と言った言葉が今でも心に残っています。

私たちが、見たいものは、人があきらめずにひたむきに挑戦している姿です。

それは、自分も勇気が湧いてくるからです。困難に挑み続けている姿は、人々の心を震わせ、思いに共鳴し、同じ行動をしたいと思います。

さぽ☆どりの準備が佳境に入った時期に新聞社から、ある施設の虐待の取材が何度かありました。

人が最高に輝き、いい人生を送っていただくために何をすればよいのか、ということを4か月に亘って考えてきた私やスタッフには全く異質のことでした。

 福祉とは、"幸せ"や"豊かさ"を意味する言葉です。

 私たちの現場の最大の経営資源は、"職員"です。

人は説得されて行動するより自発的にした方がやる気になります。福祉の現場は、自分で判断をしなければならないことが多い職場です。

命・人生・暮らしの質を上げることがテーマになります。

各地で、ドリプラという手法の人材育成の機会が増えることを"夢"見ています。

(さぽーと誌 9月号掲載)

(職員向けメッセージより)

海外から帰り暫くぶりに事務所に来たら、自分たちの目標や、職員が何をしているかなどの"見える化"に取り組んでいました。

夏の研修の成果がすぐに表れる(行動に移す)ことが嬉しい。

課題解決のためには、

その課題をプラスに捉えたらどのようになるのか、

それに対して、

私(私たち)は何ができるのか、

そして手段を思いつくまま(制限を入れずに)できるだけ多く出す。

この時、「それは無理、できない!」と言ってしまうと出なくなります。

私の受けた研修の中では、50名のうち1000を超えた人が3人いました。

「まだ、やれることがいっぱいある悩んでいる暇はない!」との感想でした。

ここで制限を言う(アイデアキラー)と手段が出なくなります。

思考も志向も行動も停止してしまいます。

後はそれを評価し優先順位を決め行動に移していくだけなのです。

できない理由を100個唱えるより、数個の行動に移せることを丹念に行っていくだけで人生は変わります。

まずはプラス受信から!

(職員向けメッセージより)

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