「強い子」というムービーを知っていますか?
重病を持って生まれてきた子供のストーリーです。
すべての人には生まれてきた意味がある、というメッセージの感動的なストーリーです。
このムービーの原作者が福島正伸氏です。
20数年前にメンタリング マネジメントを「会社の元気はメンターが作る 1986 ダイヤモンド社」という本で日本に紹介した人物ですが、メンターという言葉が理解されずにまったく売れなかったそうです。
1988年株式会社「就職予備校」(後のアントレプレナー社)を設立し、人材育成、組織の活性化や新規事業の立ち上げ、地域活性化支援の専門家として経済産業省、厚生労働省、通産省などの審議会の委員を務められました。
2007年より、ドリームプランプレゼンテーション(以下ドリプラ)を毎年12月に開催しています。
ドリームプランプレゼンテーションとは
福島氏の事業の中心は、企業家育成です。
企業するのにもっとも大切なのは "経営資源を集める"ことです。経営資源とは、人・物・金のことです。
特に人、とりわけ自立型人材育成のためには、想いをまざまざとイメージしムービーとして描き伝える、という手法を創りだしました。それが現代の"弁論大会"ドリプラとなのです。
何を伝えるか
それは、「叶えたい夢」であり「創りたい未来」です。
それを、最高の言葉、心に染み入るような音楽、写真やイラストで見ている人たちの五感に働きかけます。
チェスの早打ちの研究では、直感が86%正しいといわれます。
ゴールデンサークルの提唱者サイモン・シネックは、意思決定は脳の大脳辺縁系で行われるといっています。
脳科学的には常識的なことです。
つまり共感や感動が人を動かすのです。
新たなことをするには、賛同するチームが必要
共感と感動はどのようにしたら生まれるのか?
それは、その事業が成功したときに誰がどんな表情で喜び(幸せ)になり、どんな言葉を発し、その場はどんな情動のなかにあるのか?ということが明確なほど伝わりやすくなります。
「自分がどうしてその事業を実現したいのか!」という思いが強いほど、想いに共感してくれる人・同志が増えていきます。
頭で理解するのではなく、心が動く、感じて動く、人がついていきたくなるリーダーには必要な要素です。
共感できる夢とは、みんなが幸せになる夢
少しでも社会が、安心に包まれ、一人でも多くの人が幸せを感じられる社会です。
人の人生には不幸でいたい、という選択肢はありえません。
過去はすでに起こってしまったことだから後悔しやすく、見ていない未来は創れます。
今を幸せと思えるならば、過去は必要な体験だったと意味が変わります。
一人で見る夢は難しい夢です。
人は完璧ではなく、欠点だらけだからです。違いは援けあうためにあります。
その夢の実現のために援けあうということは、ここが輝き元気になる社会です。
心理学では、内発的動機づけといいます。
人を手っ取り早く動かすには恐怖、脅しという手を使います。コントローラーとしてのリーダーです。
意識的ではなくても多くがこのパターンをしてしまいますが、後々組織がガタガタになります。
人が動くもっとも大事なこと
「この人となら」「この人だから」と・・・。
何を言っているかより、誰が言っているか、信頼感で人は動きます。
正しいことを言っても、「気にくわない、お前に言われたくない!」人の本気の覚悟、生き様、挑戦する姿に人は心が動かされます。
オリンピックは、ただ走るだけ、ただ泳ぐだけ、ただボールを追いかけるだけです。
少しでもよい結果が出るために挑戦し続けるだけです。
私たちはその姿に、心を奪われます。
私たちが、見ていたいこととは人が懸命に挑戦し続ける姿なのです。
自分は、何で生きていて、どのようになってゆくのか?
人は子育ての時期がもっとも輝いているのかもしれません。
必要とされていることが実感しやすいからです。
人は誰しもが自分に完全には自信がなくコンプレックスを持つ存在です。
死ぬまで自らの存在証明を無意識に求めています。
問題のある業界ほど新しい挑戦ができる
福祉は2025年がピークでその後も高原型でニーズは続きます。
人が人にかかわることによってなりたちます。
サービスを受ける方が、幸せを感じて頂くようにかかわらなければなりません。
心のあり方がもっとも難しい職業でもあります。
理念性が高く、結果が見えにくく、財政に影響を受けやすい仕事です。
でも、ニーズは高く、お役に立てているという実感が持ちやすく、見えていない世界が多い、未来課題、未来からの宿題という夢を描くには最高に描きやすい世界でもあります。
福祉を良くしたい!そのために一歩踏み出す人を一人でも増えてほしい!その人を応援する人も増えてほしい!
ドラッガーはその著「ネクストソサエティ」で、
「時代はハートを求めている。熱あるものが舵を取る」といっています。
熱ある存在になりたいと思います。
「仕事が夢になるのではない!仕事に取り組む自分の姿勢が、どんな仕事も夢にするのだ!」
(職員向けメッセージより)