カンシャクを起こすのは、自分の重い通りにならない辛さや悲しさがあふれてきて自分ではどうにもならない状態になってしまっていることをいいます。
子供は抱っこをしたり「よしよし」となだめるなどで気分を変えて大きな親の愛情で包み込んで落ち着かせることができます。
大人で障害を持たれている方の場合はカンシャクにも年季が入っています。
幼いころから今日まで溜め込んできた気持ちのもやもやは、長年「ガマン」してきているので出るときは嘆きだったり、怒りだったり「いびつ」な形で現れます。職員は困りますからそのようにならないように防衛線を張ります。
でもその人がほしいのは「Only one」のつながりですからそう簡単にやめることはできません。"生きることを確認できる生命線"だからです。手を変え品を変えアプローチしてきます。唯一学習した方法なのです。
私たちができることは大変なエネルギーが必要です。その人がもっともほしいもの"揺るがない安心感のもてる関係性"を信用してもらえるように関わらなければなりません。それしか手はないのです。
(職員向けメッセージより)