叱ることや注意を促さなければならない場面は少なからずあります。
決して乱暴な態度では接していませんが、見かけるほとんどの場面で違和感を感じています。多くは熱心に切々とたしなめています。
自閉症の人たちは"叱られている"ということをパターンとして理解しているように見えます。
職員も「ごめんなさい」という言葉を発しさせるために促し、ご本人はパターンとして「ごめんなさい」と言います。これで終息です。
この人たちは"育ち"の中で障害を持っていない子供らと比べて何倍も"指示され・命令され・叱責され"育っている、と言われています。年季が入っています。
私たちが"叱り注意をする"ということはその"行動を変容して頂くことを目的とした行為"の筈です。
そのやり方で"問題となる行為"が是正されているとしたら、それは"効果的なスキル"となっている筈です。
その人の目・心・体になり、どのように"捉えられているか"ということの認識の統一が必要です。
そして、その行為がその人の"日常の生活の豊かさ"に役に立っているかが、大切な視点です。
(職員向けメッセージより)