「頑張って」「がんばります」とはよく使う言葉ですが、私はなるべく使わないようにしています。
"生きにくさ"の中で精一杯生きている方に対して"頑張って"とは励ましではなくエネルギーを奪われる言葉になってしまうからです。
"頑張って"という言葉ではなく"ありがとう"という言葉に置き換えるようにしています。
"ありがとう"という言葉は気持ちが上向く言葉です。
脳には自己報酬神経群という神経細胞があります。これは自分のためだけではなく、達成感や、人の役に立つことが脳への報酬になることを意味しています。
「自分さえよければいい」という人よりも「あの人の喜ぶ顔が見たい」「この人のためにお役にたちたい」と思える人の方が結果的にあらゆる面で力を発揮していくのです。
人類の種の保存のための三欲求は「性欲」「食欲」そして「集団の欲求」です。
人間はもっとも集団的な動物だといわれます。他者との良き繋がりを根源的に求めています。
福祉の仕事をするということは"援け・援けられる"という相互作用を生業にできるということに意味があります。
(職員向けメッセージより)