病むということは孤独なこと。
一人で思い通りにならない身体と付き合っている心は、なかなか、いいことをイメージすることはむずかしい。
一人ひとりの生は、人との関係の中で感じられ、人はそれを、幸せであることを、必死に確認しながら歳を重ねていく。床に臥せていると、不安ということがどのようなことなのかがよくわかる。
集団で暮らしていても、存在に語りかけてくれ、寄り添い、あたたかい感情の中にいること、
そのことがどれだけ援けになるか、病は治らなくても、障害と言われても、
命の尊さのためにはあたたかさが必要なことを。
私たちは、神ではないができることがある。
何とかして援けようとすること、向かおうとすること、最後の最後にどんな時間を提供できるのか、を思って毎日毎日を、瞬間瞬間を大切にすること。その方の体験を自らのことのように感じられることが多くなるように努力すること、
そのことが、互いのペーシングの中で感じられることが習慣となるようにすること、
誰かのために絶対に必要とされる存在になること、その人の希望となること、
そのために自らの感度、精度を上げるようにすること、
そして、心の養分を持つこと、保つこと。
人とは仲良くすること。
(職員向けメッセージより)