福祉は未成熟な世界の中にいます。
だから未来からの課題の仕事です。
夢とは、未来をまざまざとイメージし、擬似体感し、それを最大化しその実現のために、今の自分のあり方を考え、少しずつでも歩むということです。
"創造する力"は霊長類ヒト科の中でも人にだけある能力です。
過去や未来という長期的な観念を考えられるのも人だけです。
過去は起こってしまったことなので記憶に残っています。
とりわけ罪悪感や後悔というネガティブなことの方が残りやすいのです。
動物としての人は、過去に起こった嫌な体験が次に起こったときに、安全に対応しなければならないので記憶に残るようにできています。
ところが、放っておくと、ややネガティブになり、長期化すると"新型うつ"になってしまいます。守るはずのものが自分を傷つけてしまいます。
どうしたらいいのでしょうか?
放っとかないことです。
人だけが持ちうる力で自らを大切にするしかないのです!
少しでも良い未来を創っていくことしかないのです。
"たった一度の人生を輝くものに"とは、障害者福祉のためにだけある言葉ではないのです。
すべての人が、自らの人生が価値のある、人のために必要な存在であったことを確認したいと思っています。
さげすむことより尊重を!
ねたむことより応援を!
不満より感謝の言葉を口にすることです。
夢とは、過去の感情に支配されそうになる自らを、しあわせな人生にいざなう現実的な対処力なのです。
未来課題の福祉は、人がかかわることによって成り立つ仕事です。
私たちの仕事が、"価値のある"仕事になるためには、障害を持たれている方が、しあわせや豊かさを感じてもらえるようにかかわることが求めらます。
感性を磨き夢を描くことからしか始まらないのです。
(職員向けメッセージより)