私には、師と呼ぶ人が三人いる。最初の師は初代理事長です。
この方は、私が仕事上で悩んでいるときなど、
「ミキオくん、食事に来なさい」
そして、奥様が出された紅茶にウイスキーをどぼどぼと入れ
「俺はお前にぞっこんだ!」言い続けてくれました。
帰りのエレベーターホールで涙が止まりませんでした。
二人目の師は、人権派の弁護士で全国の福祉関係の中で早期に倫理綱領を作り、人権問題は
援助技術の問題とし「心のケア」重視していた取り組みを気に入ってくれました。
本物か、偽者かという臭覚が優れていて一見強面のこの人は
「アベ、底辺にいる人たちの気持ちがわかるか?」とよく言われました。
その言葉がその後の仕事をしていくうえでのアンカーとなりました。
三人目の師は、10年ほど前事業拡大をする時期で、私はストレスフルで、
神田昌典「成功者の告白」さながらプライベートでも辛いことが続いていました。
今では超売れっ子メンタルトレーナーの史ちゃんが、
「福島先生という変な人がいるのよ!」
とよく言っていたのを思い出し、少しで今の状態から脱することができればと、インターネットで検
索すると直近の講演は静岡行われることがわかりました。
そこでは家族連れも多く500人入る会場はいっぱいでした。
講演が始まり、気がつくと、笑いながら目からは涙が出ていました。
こんなに懸命に生き、他の人を応援している人を見たことがない!
その後、毎月のように先生の講演を聴きに行くようになりました。
職場でも2度、講演に来ていただきました。ドリプラ世界大会のことも知り、
法人のコア職員の研修の場にもなっています。
そして、3年前より知的・発達障害者福祉サポーターズドリームプランプレゼンテーション
「さぽ☆どり」を開催しています。
多くの信頼できる仲間も増え、私は、職員に仕事を任せることが多くなり、
平安な時間を過ごしています。
先生の使われる多くのエピソードやメタファは、私の心に染み入るように入ってきて
「支えあう社会」のイメージができました。
まずは、プラス思考で、率先垂範、自ら動くこと。
多くの叡智を受け入れる、問題は一人で解決することがもっとも難しい、
違いは助け合うためにある、だから応えは百万通り!
トップは孤独であってはいけない等々、多くの教えが今の自分に良い影響をいただいています。
肯定的な物事の捉え方、メンターとしての組織つくり、
誰もがしあわせを感じられる社会の創り方など、
限られた時間を意識しながら生きて行きたいと思っています。
(職員向けメッセージより)